神戸市灘区でクラシックギター・アコースティックギター教室レッスンをしている、神戸マンボーギター教室です。
今回は、クラシックギター魅力についてお話をしていきます。
一般的にはあまり知られていないクラシックギターですが、たくさんの魅力がありますので最後まで読み進めていってください。
【 目次 】
クラシックギターとは
一般的に西洋音楽で演奏される6弦のギターのことを指し、スパニッシュ・ギター(Spanish guitar)、ガット・ギター(Gut guitar)とも呼ばれます。
クラシックギターは、ナイロン、ガット、フロロカーボンの弦を使用し、音色は柔らかく、優雅で、和音を奏でるととても美しい音がします。
おおよそ15世紀にスペインで誕生し、その後世界中に広がっていき、古典ギター、またはスペイン・ギターとも呼ばれています。
「クラシカル(classical)」という言葉から、「クラシック」という呼称が生まれたと考えられており、今日では、クラシック音楽、ボサノバ、フラメンコなど、様々な音楽ジャンルで演奏されています。
いまある、エレキギターやフォークギターも、クラシックギターから派生して生まれたものですので、クラシックギターは『ギターの原点』そのものと言えます。
クラシックギターの構造
標準的には、6本の弦が張られナイロン弦が用いられます。
アコースティックギターとヘッドの構造が違い、『スロテッドヘッド』と呼ばれる縦に空いた空洞(スロット)があります。スロットがあることで、ヘッド重量が軽くなり軽量化できるが、張力に耐える力は弱くなってしまうデメリットもあります。
クラシックギターのボディは、表板・側板・裏板の3部分から構成されています。
最も重要な表板には、スプルース(松)、シダー(杉)が使われることが多く、側板・裏板には、ローズウッド、マダガスカルローズウッド、ハカランダ、メイプル、シープレス、マホガニーなどが使われます。
一方、ネックの素材には、ホンジュラスマホガニー、セドロ(スパニッシュ・シダー)、メイプルなどが使われます。
クラシックギターの材料について
ギターの見た目も勿論大切ですが、一番は『音』です。
素材(木材)の特徴を知っていれば、どんな音色なのか?を予想することができるので、楽器を弾く楽しみにもなります。
ギター表面板の材質の違い
- スプルース(松)
- シダー(杉)
側板・裏板の材質の違い
- ローズウッド
- マダガスカルローズウッド
- ハカランダ(ブラジリアンローズ)
- メイプル(楓)
- シープレス
- マホガニー
クラシックギター弦の素材
アコースティックギターやエレキギターの弦はスチール弦ですが、クラシックギターはナイロン弦です。
第1弦から第3弦は透明な1本のナイロン弦、第4弦から第6弦には、中身は200本くらい束ねたナイロンで、上から銀メッキの銅線を巻いた巻線弦(まきせんげん)となっています。
もともとは、ヴァイオリンなどと同様に羊腸『ガット』で弦を作っていたのが始まり。
ナイロン弦が一般的になる前は、ガット弦を使用していたようです。
- ナイロン弦
- フロロカーボン弦
- チタニウム弦
- ガット弦
- ナイルガット弦
クラシックギターの魅力
何と言っても一番の魅力は、多彩な音色です。
ナイロン弦特有の優しく温かみのある音色は、心を豊かにしてくれます。
また、演奏によっては激しくアップテンポな音楽から、悲しい音色まで幅広い音色が特徴です。
さらに、クラシックギターは弦を奏でるだけではなく、楽器を叩いたり弦を擦ったり色々な表現方法があります。
演奏の中に、作家の想いや風景を思い浮かべることができるのも、クラシックギター最大の魅力だと言えます。
『今、鐘の音が鳴ったな!』
『森林の中にいるみたいだ!』
『何かに追われている感じが伝わる!』
そう言ったことを、音(耳)と心(感情)で感じることができるのがクラシックギターです。
クラシック以外も演奏可能
元々、スペイン発祥でもあるので『南米系』の音楽とも相性がいいですね。
また、日本の歌とも合います。
- ふるさと
- さくら
- 夕焼け などなど
幅広い演奏ができることが、最大の魅力ではないでしょうか?
クラシックは詳しくないけど、日本の歌なら知っている。
そういった方でも、挑戦しやすいのも魅力のひとつです。
ひとりよりも大勢で演奏
クラシックギターの演奏に、人数制限はありません。
一人で黙々と演奏を楽しむ弾き方もヨシ。
複数人で楽しくワイワイ演奏するのもヨシ。
ピアノのように基本は一人か、連弾で二人までと制限がかかることがなく、ギターさえ持ち寄れば三人(トリオ)でも四人(カルテット)でも演奏することが可能です。
一人では、メロディか伴奏のどちらかしか演奏できませんが、複数人であれば、演奏することができます。
複数人には、複数人しかできない演奏表現も増えるので、それもまた楽しみの一つと言えますね。
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